妻の留守を見計らって、急いで万年筆の整理をしてみた。
居るときでも特に咎められるわけではないが、インクをこぼすなとか沢山あっても使わないのならメルカリに出せとか、必ず何かお小言的な事を言われるのである。
先日も、常用している物のペン先を洗っていたら、布巾にインクが飛んでシミなり怒られてしまった。
すぐに洗えば良かったのだろうが、気がつかず一晩放置をしていたらシミ抜きをしても消えなくなったらしい。
万年筆自体はあまり言われないが、インクに関してはこぼせばシミになったり、使わずにおいておくと邪魔で埃も溜まるので、どうもそれが嫌なようである。
インクマニアに言わせれば、購入後2年くらい経つとインクが煮える等のように言って、寿命のような事を言う方もおられましたが、いつも気にせず使っている。
どうも、だんだんと水分が少なくなり、インクの成分が濃くなり切り割りが詰まったりする事があるようだが、10年近く経つインクでもそのような事は今までなかった。
インク瓶が空になる前に、だいたい違うインクを購入しては使い始め、その繰り返しだからインク瓶が貯まるばかりで、なかなか減ることが無い
いつも使う数種類は手元にあるが、古い物は奥の方に詰め込んで放置してあり、時々思い出してはそのインクを使いたい時が来るので、このタイミングが上手にやらないとケンカの元になってしまう難しい時である。
妻からしてみれば、わけのわからない小瓶を並べ、家事の邪魔をしてシンクを使いペン先の洗浄をするのだから、気持ちがわからないわけでもない。
なので、半日ほど留守になる時には、のんびりと使っていない万年筆もすべて洗っておいて、いつでもすぐに昔のインクを試せるようにしたおくのだ。
それで気分が合えば、またしばらくそのインクを使うようになる。
こうして、いつまでも抜け出せないインクの沼にはまっていくのだろう。
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